転職面接で前職までの職務経歴や経験を聞かれた際の答え方と回答例を解説します。
職務経歴や経験を聞かれると、
・誇れる経歴じゃない・・
・自分だけの成果じゃない・・
・少し盛っても良いかな・・
などと、考えると思います。
でも、心配しないで大丈夫です!
自分だけの力ではなくても、誇れる経歴じゃなくても、問題ありません。なぜなら、重要なのは、「あなたが何ができて、何ができないか」を話せれば良いからです。
チームとして成果を残したのであれば、「私は○○のポジションで○○をした。」と言えれば良いですし、誇れる経歴ではなくても「何をしてきたのか?」「どんなことを考えて仕事をしてきたか?」が話せれば問題はありません。後は、企業とのマッチングですので、そこまで深刻に考える必要はないです。
これから、転職面接で前職までの職務経歴や経験を聞かれた際の答え方と回答例をご紹介します。
【この記事で伝えたいこと】
・経験や経歴は深掘りされる。
・経験や経歴は成果より過程を答える。
・嘘をつくとバレる。
Contents
前職までの職務経歴や経験が聞かれる理由
転職面接では、必ず前職までの経歴や経験は聞かれます。職務経歴書で書いたのだから、面接で同じことを聞かないでと思うかもしれませんが、仕事のマッチングの上で一番重要な内容になります。以下で、質問がされる意図をご紹介します。
【前職までの職務経歴や経験が聞かれる理由】
・経験の信憑性を確かめている。
・経歴や経験が当社で役に立つか確認している。
経験の信憑性を確かめている
職務経歴書だけでは、「本当に経験をしたのか?」、「どこまで知見があるのか?」までを確認できません。そのため、経験の信憑性を確かめるために伺われます。この質問に上手く答えらえれないと、経験したことが嘘だと思われてしまうので注意が必要です。
面接官を担当していて、この質問を本当の経験に基づいて答えているかどうかは一目瞭然です。やはり、実際に経験した内容ですと、知見は広いですし、深みもあります。嘘をつく方はいないと思いますが、自分で纏められずに答えられないこともダメなので対策が重要になるでしょう。
経歴や経験が当社で役に立つか確認している
経歴や経歴を伺うことで、当社で役に立つ人材なのかを確認しています。転職採用は、欠員補充の要素がかなり大きいです。再現性のある即戦力人材を求めています。そのため、当社にマッチする経験や経歴を持っているかは最も重視して確認する必要があります。
私が面接を担当する場合も、この経歴と経験のマッチングを一番重視していました。お互いが幸せになるためには、候補者と企業のマッチングがカギになります。共通項が多いことや、今後のキャリアビジョン等を照らし合わせ、通過判断をすることをしていたので、必ず対策が必要になる質問です。
前職までの職務経歴や経験の答え方
前職までの職務経歴や経験をしっかり答えられるかどうかで、合否が決まると言っても過言ではありません。そのため、どのように答えるかは念頭において欲しいと思っています。以下で、前職までの職務経歴や経験の答え方について解説します。
【前職までの職務経歴や経験の答え方】
・経験や経歴は成果より過程を答える。
・少し盛っても良いが、嘘はつかない。
・チームで成し遂げたことも大切にする。
経験や経歴は成果より過程を答える
経験や経歴の凄さをお話する方は多いですが、面接官が意識しているのは「再現性」です。同じ成果を発揮するために、何をどのように進めるのかが一番気になります。そのため、経験や経歴は成果より過程を重視して答えるようにしましょう。
また、成果がどんなに凄くてもプロセスが酷い場合、一緒に働きたくないと思われてしまいます。この過程で何を重視したかを語れるようにしておきましょう。
少し盛っても良いが、嘘はつかない
経歴や経験を良く見せたいと思う方はいるでしょう。面接官の立場では、成果の大きさは確認のしようがないので、多少であれば盛っても良いと思います。
しかし、嘘はダメです。
嘘をつくと入社後に確実に信頼を失います。見抜けない人事もダメですが、嘘をついて入った事実が会社では良くない評価となります。
また、経歴や経験が嘘だなということは面接をしているとすぐに分かります。なぜなら、自分で経験をしていないので、全てが上辺であったり、見当違いであったりするからです。そのため、少しでも経験をして分かっている範囲であれば良いですが、全くの未経験内容を話すことは良くないです。
チームで成し遂げたことも大切にする
経歴や経験について、個人だけで成し遂げたと語る方はいますが、その奢りは捨てた方が良いでしょう。経歴や経験を話す際は、チームの中で「自分が○○というポジションで、○○をした」ということを忘れてはいけません。
転職後もチームで働くことに必ずなります。全員の成果を一人で独占するような人と働きたくないと思います。そうならないためにも、仮に自分が主導して進めた案件でも、周りの協力があってこそ成し遂げられたことをお話するようにしましょう。
前職までの職務経歴や経験の回答例
以下で、前職までの職務経歴や経験の回答例をご紹介します。私の転職で答えていた内容なので、少し当てはまる方は少ないと思いますが、ニュアンスは伝わると思いますので、ぜひ参考にしてください。
【前職までの職務経歴や経験の回答例】
新卒で前職の人事部門に配属され、約5年間人事業務全般に従事して参りました。初年度は労務系をメインに担当させていただき、その後、拠点人事を経て、現在は本社で制度企画やタレントマネジメントなどを担当しています。5年を通じて、給与計算などのオペレーション業務だけでなく、拠点内の労使交渉や構造改革、そして、働き方改革、人事制度企画など、多肢に渡って経験させていただけたことは、現在のキャリアの基礎となりました。
ここから深掘りされる内容は、
一番苦労した経験とか、頑張った経験は何ですか?
構造改革や制度企画などの華やかな経験も大変ではありましたが、一番苦労したのは初年度の年末調整業務です。当時、メンターの先輩が育休に入ってしまい何千人のオペレーションのリーダーとなりました。年末調整の内容も知らないのに、スケジュールを立てて、周知して全てをやり終えることが一番しんどかったと残っています。
意外ですね!でも、その気持ちは分かります。年末調整はしんどいですよね!
前職までの職務経歴や経験の注意点
前職までの職務経歴や経験の注意点は、「自己PRではない」ことです。あくまで、どんな経歴を歩んできたかをお話することになりますので、「こんな体験をしているから凄いだろ!」みたいな態度は心象が良くないです。
そのため、自分をあまり押し付けないことをオススメします。良く漫画のセリフ等でありますが、「強い言葉は自分を弱く見せる」ことになります。淡々と事実を伝え、スマートに振る舞うようにしましょう。


まとめ
転職面接で前職までの職務経歴や経験を聞かれた際の答え方と回答例を紹介しました。自分の経歴や経験に自信を持てない方はいると思いますが大丈夫です。重要なのは、仕事に対してどんなことを考えて、どのように進めたかの過程を説明できることです。そもそも、面接に呼ばれている時点で、職務経歴的にはマッチしていますので、その点は心配しないようにしましょう。
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