皆さんは、転職エージェントの種類や特徴を理解できていますか?
私自身、転職活動時点では代表的なサイトしか知らなかったため、エージェントの比較検討をしませんでした。調べて利用して、始めて様々な特徴があることに気づきました。これから、皆さんに、転職エージェントを利用する上で有用になる情報を提供したいと思います。そして併せて、転職エージェンの比較検討ポイントと選び方、おすすめの転職エージェントもご紹介します。
【この記事で伝えたいこと】
・転職エージェントは総合型と専門特化型がある。
・登録は最大2サイトにする。
・転職エージェントに流されない。
Contents
転職エージェントとは?
転職エージェントとは、対面フォローを含めた「総合的な転職サポート」です。求職者のヒアリングから始まり、企業紹介、面接対策や書類添削まで、総合的なサポートを受けられます。転職エージェントにもよりますが、1名専属のコンサルタントが手配され、お悩み相談含め対応していただけます。
メリットは、総合的な転職サポートとあるように一貫性が挙げられます。企業紹介から面接スケジュール調整、条件交渉までを代理していただけるため、個人の負担が大幅に削減できます。
それに対しデメリットは、通常3ヵ月間という期間限定性と、エージェントの質です。転職市場は短期決戦となるため、サポートを受けられる期間が決まっています。併せて、エージェントも転職意欲が高い人材を優先的に扱いたいと考えますので、期間は限定されることになります。次に、エージェントの質については、職務専門性が低い、営業力と傾聴力が弱い担当者になりますと、足でまといになります。特に、職務専門性が低い担当者ですと、何が推薦のポイントになるかまで見ることができません。ダメだと思ったら、担当を変更してもらうことをおすすめします。
【転職エージェントのサポート内容】
・求職者のヒアリング
・求人紹介
・推薦状の作成
・書類選考の添削。
・面接対策
・企業と求職者のマッチング
・企業と求職者の日程調整
・企業と求職者の条件交渉
求職者のヒアリング
直接又は電話で求職者のキャリア面談が行われます。エージェント拠点が近郊に無い場合や繁忙な求職者の場合は、電話面談が実施されることになります。人にもよりますが、30分~1時間程度、今までの経歴、今後のキャリア展望についてヒアリングがされます。面談後は、あなたの適性や強みがフィードバックされることになります。
求人紹介
求職者の希望条件や適性を考慮して求人紹介を行います。私が紹介された企業ですと、チャレンジ企業(コンサル系)、確実な企業(電機メーカー系)、視点を変える企業(素材系メーカー)の3種類が用意されました。紹介企業は経歴や適性で、人によって大きく変わることになります。また、企業毎に営業担当がエージェントにいるため、専任の方以外からも求人が紹介されることもあります。
推薦状の作成
応募企業に対し、候補者の強みや弱みを紙面で伝えます。熱い方ですと、電話でのプッシュも凄いです。推薦状はエージェントの質も影響しますが、熱量があると、面接に進めるかどうかの判断材料として重要です。そのため、推薦状を書いていただけないというエージェントであれば、他社のサービスを検討することをしましょう。
書類選考の添削
履歴書、職務経歴書、企業特有の質問について添削を行います。履歴書は本人が書き損じていた経歴を追記することや、職務経歴書であれば自己PRの添削がされます。企業特有の質問は大企業に多いですが、志望企業に響くポイントなどをアドバイスされます。
面接対策
志望企業を想定した模擬面接を行います。企業毎に過去の傾向がノウハウとしてあるため、実践に近い訓練ができます。面接対策は面接専属の担当が存在して、直接又は電話で20分~30分程度行われます。模擬面接後、フィードバックが行われます。
企業と求職者のマッチング
求職者には打ち明けない形式で、企業と求職者のマッチングを確かめます。求職者に不向きな企業であれば他の企業を紹介するアドバイスを行います。企業のニーズに合わない求職者だと思えば企業へも助言を行います。両社がwin-winになるよう常に検討をします。
企業と求職者の日程調整
面接の日程、入社時期などの調整を行います。私の場合ですと、地方からの転職活動を行いましたので、休日と上手く合わせた日を設定していただきました。金曜のPMと月曜終日に詰め込んだ日程調整となりました。また、入社時期もプロジェクトが終わるタイミングに調整していただくようお願いできました。
企業と求職者の条件交渉
企業との年収、福利厚生などのオプション含めた条件交渉を行います。一番苦戦するのが年収交渉となります。やはり、求職者は年収を妥協したくないからです。また、私が重視したのは社宅を適用してくれるかどうかでした。借り上げ式の社宅を用意していただけるか、粘り強く交渉していただいたのを覚えています。
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転職エージェントの種類と特徴
転職エージェントの種類は、扱っている求人別で
「総合型」と「専門特化型」
に分けられます。総合型は求人数が強みで、幅広い求人提案が可能となります。それに対し、専門特化型は、業界・業種、職種が絞られたサービスを受けることになります。それぞれの特徴と代表的なサイトをご紹介します。
総合型転職エージェントの特徴
総合型転職エージェントの特徴は「網羅性」になります。どんな業界・業種、職種にも対応しているため、適性に応じ未経験分野の活躍も検討することができます。どんな分野にも対応できるよう、コンサルタントの数も豊富で、幅広く企業選定から応募をすることができます。私の経験でも、私自身が分析系を得意とするため、人事からマーケティングやコンサルの求人もいただきました。
【サイト】
・リクルートエージェント
・マイナビエージェント
・doda
専門特化型エージェントの特徴
専門特化型エージェントの特徴は「集中性」になります。業界に知見のあるコンサルタントからのサポートはやはりメリットが高いです。私の経験上、ある程度軸が定めっている方は特化型のサービスを利用すると良いでしょう。なぜなら、お互いに仕事のイメージがついているので求めている部分などが共有しやすいからです。
【サイト】
・MS-JAPAN
・マイナビ看護師etc
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転職エージェントの比較ポイント
転職エージェントを比較する際のポイントは、
エージェント会社の業界知見と、
コンサルタントの質
になります。特に、志望業種・業界に知見がない方からのサポートは、書類推薦などに大きな影響がでます。そのため、総合型転職エージェントと専門型転職エージェントの併用はリスクヘッジのためおすすめです。例えば、IT専門の転職エージェントからの知見、総合型エージェントの知見を把握することは、どの視点で企業を見ているかが分かるようになります。
また、コンサルタントの質については、総合型転職エージェントは、一定レベルまでコンサルタントが育成されていますので有効に活用できます。ただし、一定レベルに至っていないコンサルタントもいますので注意は必要です。
転職エージェントの選び方
転職エージェントの選び方は以下2点を念頭に置いていただきたいです。なぜなら、
転職エージェントの利用は数でなく、質を重視する必要がある
からです。多くの求人数を提供されても、皆さんの希望とマッチしなければ無意味です。つまり、皆さんには、転職で何を実現するかだけを、意識していただきたいです。
【転職エージェントの選び方】
・転職エージェントは2つに絞る。
・専門型転職エージェントも活用する。
転職エージェントは2つに絞る
転職エージェントを2つに絞る理由は、単純に管理が困難になるからです。特に、総合型エージェントを3つ登録して活用した経験がありますが、どのサイトからの求人だったか、どの求人で日程調整をしたかなど混乱した経験があります。ここから言えるように、転職エージェントは数ではなく質を重視しないと、自分の負担が増えるだけとなってしまいます。
専門型転職エージェントも活用する。
多くの方が総合型転職エージェントしか利用しない中で、専門特化型転職エージェントを登録することで別の視点を得ることができます。圧倒的なスペック、差別化できる経験があれば、何の工夫もなく転職活動を進めることができますが、そうでない方は少しでも他者と違う行動をとる必要があります。その点で、総合型転職エージェントの面接サポートしか受けていない方と、両方を受けた方とで多少の対応力や勘所に差がでます。やはり、採用担当者もスペックは勿論、当社を好きになってくれるか、一緒に働きたいかという視点は強いため、事前準備の充実は後に合否に影響してきます。
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転職エージェントの注意点
転職エージェントを活用する際の注意点を以下で紹介します。重要な視点は、「自己決断」です。自分の人生は自分で決めるようにしましょう。
【注意点】
・転職エージェントに流されない
・転職エージェントの言葉を鵜呑みにしない
・エージェントを複数登録する場合、時期をずらす
転職エージェントに流されない
エージェント面談後、エージェントは皆さんをどの属性に分類できるか判断します。例えば、このような強みがあるから営業に向いている。そして、食品よりは小売りが向いている。等のようにです。その分類に基づき、多くの企業を推薦してきます。つまり、
エージェントが紹介する求人はエージェントの判断で行われているということです。
立ち止まって考えると怖いと思いませんか?
自分の人生なのに、エージェントに託しているようでしょう。皆さんには、自分の本音には真剣に向き合っていただきたいですし、誰かに流された決断をして欲しくないと思っています。流された転職にならないよう、必ず自分軸を持った上で転職活動を進めるようにしてください。
転職エージェントの言葉を鵜呑みにしない
転職エージェントは人材派遣のプロです。しかし、業務については皆さんがプロです。詳しく説明しますと、面接調整や人材斡旋のためのセールスは強いですが、皆さんが経験している実業務については弱いということです。つまり、皆さんが進むべき適性や道についてアドバイスをされても、大した参考にならないということです。〇〇さんは人事に向いていると言われても、単純調整作業に精神的に耐えられないと務まりません。そういった視点があるエージェントも勿論いると思いますが、私の肌感覚では少ないです。自分の選択に覚悟を持って、今のここにいる自分で転職活動ができるように気をつけましょう。
エージェントを複数登録する場合、時期をずらす
転職エージェントを同時に複数登録すると、エージェント面談をその分連続でこなす必要があります。私は3社同時にサイト登録した結果、同じような質問と注意点を3回繰り返され、紹介される企業も3社相違ないという経験をしました。つまり、
同時期の登録は負担が増えるだけで、何の差別化もされない
ということです。ただ、数ヵ月のサポート期間を使用するだけになってしまいます。そこで、皆さんには1ヵ月又は1.5ヵ月、ずらしてサイト登録することをおすすめします。そうすることで、新規求人を上手く拾いながら、転職活動ができます。この内容は私の一番の反省点でもありますので、皆さんには注意していただきたいと思っています。
おすすめ転職エージェント
私がおすすめる転職エージェントは
「doda」と「マイナビエージェント」
です。dodaはエージェントサポートが丁寧でした。女性のエージェントでしたが、大量の求人情報を抱えて登場した際は驚きましたが、求人の質も悪くなく真摯に向き合っていただけました。良かった点は、確認した後のレスがかなり早く、ラインでやりとりをするサービスも大変助かったことを覚えています。
マイナビエージェントは現実的なサポートが良かったです。市場価値など含め、堅実な企業紹介がされました。無理にチャレンジさせないような姿勢に共感が持てました。
いずれも登録して損はないので、どうぞ活用してみてはいかがでしょうか!?以下でご紹介しています。
dodaの登録
【dodaのメリット】
1.親身なエージェントサポート
2.企業への推薦力(選考通過を後押し)
3.面接前後のきめ細かいフォロー
マイナビエージェントの登録
【マイナビエージェントのメリット】
1.求人情報の幅広さ
2.募集要件以上の「生の求人情報」
3.各企業の特色を捉えた「面接対策」
まとめ
転職エージェントは本格的に転職を進める上で有用です。しかし、使い方を誤ると、エージェントに流されてしまい納得できない結果になることもあります。今回、様々な種類や特徴をご紹介しましたが、最も私が言いたいことは、
自分の人生は自分で決めるようにしよう
ということです。流された人生はいずれ気づいた時に悲しくなります。能力は仕事をこなせば自動的についてきます。何をしたいかにはこだわって、エージェントに否定されてもくじけない姿勢で頑張りましょう。