人事

20代で人事になるには?必要な経験とスキル、有利になる資格とは?

皆さんは、人事にどのようなイメージを持っていますか?

秘密を隠しているようで、あまり好印象を持っていない方が多いと思います。

しかし、実際に持っている情報は、労務手続きに必要な個人情報と、皆さんの上司が下した評価(考課)情報が集積されている程度です。

誤解されやすいので先に言いますが、

人事は人事権を持っていません

人事の決定権は、上長又は経営層になります。あくまで、人事は人事異動などの調整役であることは念頭に置いてください。そのため、人事権を使って偉そうにしたい方は人事ではなく管理職になるか、経営層に近いポジションを目指しましょう。

前置きが長くなりましたが、これから人事を目指そうと思う方へ、20代で人事になるにはどのようなルートがあるか必要な経験やスキル有利になる資格は何かを解説します。

【この記事で伝えたいこと】

・未経験から人事になることは難しい。

・20代人事は幅広く経験を積むことが求められる。

・経由するキャリアプランを描こう。

人事になりたい理由は?

皆さんは、何故、人事になりたいのですか?

私が出会った方の多くは、ゴールが「人事になること」でした。

つまり、人事になれば目標達成ということです。

残念ながら、そういう方はすぐに見透かされます。なぜなら、数年後どんな人事として何をしていたいか、そしてどんな価値提供をしたいかまでを説明できないからです。

極論を言えば、

人事は「経営層のパシリ」です。

調整のための調整などが往々にしてあり、カオスな状況の中を歩き続けなければなりません。コストセンターとして何も生み出せない分、成果は見えにくいです。勿論、社員からの「ありがとう」や信頼を得られた時などは、最高に嬉しいです。しかし、所詮はバックオフィスの調整屋さんです。それに耐え続けられる覚悟が求められます。そういった視点を踏まえて、皆さんは何故人事になりたいかを真剣に考えていただきたいです。それでも人事になりたい方は、先ずは、以下のことは最低限、答えられるようになりましょう。

【質問】

・どんな人事になりたいですか?

・会社の何に人事として貢献したいですか?

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人事の定義

これから、20代で人事になる方法を解説しますが、私が想定しているのは「総合型人事」です。「専門型人事」や「一般型人事」は一旦想定していませんのでご了承願います。

【人事の分類】

・総合型人事

・専門型人事

・一般型人事

総合型人事

人事業務全般を経験し、課長、部長等の管理職・経営層を目指す人事です。総合型とあるように、幅広い人事業務を網羅することが求められます。また、今後、戦略人事が求められる時代になりますので、経営感覚も養う必要があります。

専門型人事

単線のキャリアを極め、プロフェショナルを目指す人事です。採用であれば「ヘッドハンティング」のプロ、労務であれば「社会保険労務士」など、専門性を極めるポジションです。最終的には単線キャリアのため、課長止まりになりますが、ここを目指す方々は仕事内容にやりがいを求める方なので、職務満足度は高いでしょう。

一般型人事

労務管理含めオペレーターとして、組織の運営を担う人事です。労務系の各種手続き、日程調整など縁の下の力持ちのポジションとなります。継続力と瞬間の馬力などに加え、精度の高い運用を目指すための正確性などが求められます。ただし、AIに仕事を奪われるリスクはあるので注意が必要です。

人事と経験年数の関係

人事は経験が重要です。人を扱う仕事になりますので、多くのイベントを経験してきた人事は、気づける範囲が広い分、有能になります。つまり、一定の努力量(経験)が必要になるということです。そのため、上司は無駄なことはないと言って、様々な仕事を与えてくる傾向があります。私が人事業務全般を経験するのには、5年かかりました。年齢と経験内容で格付けされる職種になりますので、中途採用で未経験から人事を目指すことは難しいと言えます。

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20代人事に求められる経験

私が、20代で人事として求められた内容をご紹介します。おそらく、どの企業でも同じようなことが言われていると思いますが、人事にとって「経験は資産」になることは頭の片隅に入れておいてください。

【20代人事に求められる内容】

・幅広い経験を積むこと

・専門性を身につけること

・多くの人脈を作ること

・語学力(英語etc)

幅広い経験を積むこと

人事で昇格をしていくにつれ、単線だけでは解決できない課題が増えてきます。

例えば、採用しか経験したことが無い方が、緊急固定費削減を命じられた場合、人件費を労務費単価だけで算出し、法定福利費等を考慮せず検討してしまうことがあります。何が人件費を構成しているかは、労務系の知識が必要になりますので、経験が無い方にとっては気づけない内容になります。このように、どんな場合でも対応できるよう、幅広い経験を積み基礎固めをすることを求められます

専門性を身につけること

人事が社員に信頼されるには、どんな相談も解決してくれる専門性が必要になります。法律や規則を知っていることは勿論ですが、経営課題に対し提案できるだけの人事的な専門性は求められます。例えば、経験しないことが一番ですが、構造改革などを主導で行う経験などは経営層からの熱い信頼を得られます。このように、専門性を活かして仕事をすることが求められます

多くの人脈を作ること

何かを変えるためには、仲間が必要です。特に、人事制度改革などは、どんなに良い制度を練っても協力者がいない限り頓挫します。何かを変えたい時に少しでも味方になってくれる方や、採用などで協力してくれる方など、多くの人脈を形成しておくことがスムーズな仕事に繋がります。そのため、若い時から人脈を広げるために多くの従業員と接することが求められます

語学力

近年、グローバル化が進み、日系企業でも外国人が役員になることが増えてきました。日本に来たら日本語で話して欲しいと思いますが、コミュニケーションはやはり英語になります。そのため、語学力の向上は常に求められることになります。

20代で人事になる方法

20代で人事なる方法は、経由したキャリアプランを描くことになります。

具体的な転身パターンを以下でご紹介しますので、どの経由で人事を目指すかの参考にしてください。因みに、経由キャリアは2年程度あれば充分でしょう。中途採用は即戦力を求められます。そのため、仮に希望する人事部門に入れない場合もあります。そういった場合は、組織内の配転を活用して、機能の人事の仕事に就くようにしましょう。

また、経由する理由ですが、先程も少し触れた中途採用が即戦力を求める性質があるからです。何も経験が無い状態で人事なることは不可能に近いので、そこは気を付けてください。

人事の業務に関連した内容をきっかけに、人事を狙っていくことが重要になります

【経由するキャリアプラン】

・コンサルに入り、人材戦略部門に入る。

・人材派遣会社に入り、採用教育部門に入る。

・人事システム会社に入り、人事オペレーション部門に入る。

・シェアードサービスに入り、人事オペレーション部門に入る。

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20代で人事になるために必要な経験

20代で人事になるために必要な経験は、上述のような人事業務に関連する経験になります。

また、今後のことを見据えますと、統計・マーケティング・プログラミング経験者が人事として重宝されることになります。なぜなら、採用はマーケティング・ブランディング、人材戦略は統計、人事オペレーションはプログラミングなどの知識が、今後必要になるからです。

逆のことを言いますと、人事が人事だけを経験していては生き残れない時代になります。そのような視点を持って、人事の経験を意識していただければと思います。

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20代で人事になるために必要なスキル

人事になるために必要なスキルは、高いコミュニケーション能力です。特に、交渉力、説得力は必要になります。なぜなら、基本業務が説明と調整になるからです。

また、人事は人を扱っていますので、他人の心を慮る力も必要です。社員が何を求めているか、経営層が何を言いたいか等を、かみ砕いて理解することが求められます。

そして、機密性が高い部署ですので、周りに流されずに一定に自分を保てるセルフマネジメント力は大切なスキルになります。本能で話続け、機密情報が漏洩したら一発でアウトです。このような能力を、デフォルトで具えていると可能性は高いです。

補足として、データ分析などは日常茶飯事ですので、OAスキルは身につけておくと良いでしょう。

20代で人事になるために有利な資格

人事の仕事において、資格は全くの無意味です。

資格があるから優秀とはならないことだけ、念頭に置いてください。

とは言いましたが、

転職市場では、TOEICと社会保険労務士は見える資格として有効です

TOEICは英語耐性があり、勉強の努力ができる人として捉えられますし、社会保険労務士は労務系の分野に強いと捉えられることに繋がります。ただし、無いよりはあれば良いという程度ですので、注意してください。私のおすすめは、必ず経験と資格を結びつけることです。先程の例であれば、社会保険労務士の資格を持って社労士事務所で数年働いていた経験を持つなどです。やはり、経験とセットでないと資格は輝きませんので、その視点は持つようにしましょう。

まとめ

20代で人事になること、未経験から人事になることは難しいです。しかし、強い情熱があれば、手段はいくらでもあります。自分に合うやり方で、私がおすすめする方法を参考にしていただければと思います。特に、私がおすすめできるのは、人材派遣会社の担当から採用担当として転職をすることです。人材難の時代に突入していますので、ヘッドハンティングの経験は大変重宝します。是非、こういった時代の流れを見据えて目指していただければと思います。