昨今、転職イベントは頻繁に開催されています。内容は、合同説明会や合同面接会、面接力向上セミナー、キャリアセミナーなど多種多様です。売り手市場も影響して、転職関連イベントは今後も増えていくことでしょう。さて、このように数多くあるイベントですが、結局どのイベントに参加すれば良いのか迷っている方は多いと思います。これから、そんな皆さんに転職イベントの分類を踏まえ、転職イベントの活用方法と参加メリットと参加デメリット、企業側の目的をご紹介します。
【この記事で伝えたいこと】
・転職フェアは目的を持って参加しよう。
・転職セミナーは講師に興味があるなら参加しよう。
・転職イベントは厳選しよう。
Contents
転職イベントの分類
転職イベントは大きく2種類に分類されます。「転職フェア」と「転職セミナー」です。以下で具体的な内容をご紹介します。
分類 | 内容 |
転職フェア | 合同説明会 |
合同面接会 | |
企業個別相談会 | |
転職セミナー | 面接対策セミナー |
キャリア開発セミナー | |
テーマ別セミナー |
転職フェアとは
転職フェアは、採用担当者・現場社員と出会える貴重な場です。大規模なイベントですと数百社が集結し、一度では回り切れない程になります。各企業ブースが設けられ、会社紹介や個別面談が受けられます。ここで補足として、新卒時の就職フェアとは仕様が違うことです。就職フェアは企業広報活動がメインでしたが、転職フェアは人材獲得までを狙える内容になっています。そのため、個別面談では質問することだけでなく、皆さんがどんな方かも伺われることになります。就職活動時の受け身で説明を聞くだけのイベントではない意識を持つことは大切です。また、参加入場料は無料ですので、気軽に参加できるようになっています。
転職セミナーとは
転職セミナーは、転職活動に関するノウハウや関連する知識を学べる良い機会です。転職活動に直結するキャリアセミナーや面接対策だけでなく、大きな視点で「〇〇とは何か?」のうようなテーマ別の講演が無料で受講できることは有益です。特に、テーマ別のセミナーでは、転職とは関係ないテーマで講演会が開催されることもあります。組織作り、チームビルディング等、新たな知見を得るためにも、興味のある内容に積極的に参加することはおすすめできます。大抵、セミナーは数万円の受講料がかかりますが、転職セミナーは無料な講演が多いことも魅力です。
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転職イベントの参加メリット
転職イベントは、転職を決意した方にとって参加メリットがあります。理由は、応募前に企業情報を収集できるからです。特に、一緒に働く人のイメージやどんな雰囲気の会社なのかを知れることは大きいです。やはり、人と接触しない限り、会社を知ることができないからです。是非、そういった視点で転職イベントを活用頂きたいと思います。
【転職イベントの参加メリット】
・多くの情報を得られる。
・特典や人脈が増える可能性もある。
多くの情報を得られる
大規模なイベントですと100社以上の企業が集まります。そのため、多くの企業から話を聞くことができます。興味のある企業だけでなく、そこで出会う新しい企業もあると思います。1度で多くの企業と接点を持てる機会は転職フェアしかありませんので、大変有益です。加えて、応募前段階で従業員や採用担当者と出会えることはメリットが大きいです。転職活動では、会社説明会やOB・OG訪問など、コネクションが無い限り受けることができません。応募した後に、どうしても欲しい人材であれば会社説明や社員接触などを検討するスタンスです。そのため、転職フェアで応募前に企業の方と接点を持て、どんな人が働いている会社かを知れることは大変有意義です。
特典や人脈が増える可能性もある
企業側の狙いと関係してきますが、面談形式の場合、その場でオファーを出すことや、特別選考と言って最終面接をご案内することは往々にしてあります。自分の志望する企業からオファーを頂けることもありますので、転職イベントに参加することは有益です。また、講演会などで講師と触れ合える機会があります。講師と直接接点を持つこともできますし、同じセミナーを受けた方々ともコミュニケーションをとれば人脈を広げられます。同じセミナーを受けていますので、方向性も共有しやすく、すぐに距離は縮まると思います。
転職イベントの参加デメリット
転職イベントは、転職に迷っている方や、早期に転職を実現したい方にとっては、あまりおすすめできません。理由は、転職に迷っている方については何らかのつながりで現職に転職意向がバレてしまうことがありますし、早期に転職を実現したい方にとっては転職イベントに使う時間が無駄だからです。転職エージェントサービスだけで、転職活動は完結できる意識は頭の片隅に置いておきましょう。以下で詳細をご紹介したいと思います。
【転職イベントの参加デメリット】
・時間を多くとられる。
・自分の役に立つか微妙である。
・転職活動中がバレる可能性もある。
時間を多くとられる
大規模なイベントですと、終日開催されます。1日近く時間をとられることは、社会人にとって辛いです。転職フェアでは、数社周ることはかなり疲れます。特に、興味のない会社に捕まってしまった場合、辛い以外の言葉が見つからないです。そして、転職セミナーも長時間の拘束となりますので体力的にも辛いです。いずれにしても、転職イベントに参加する際は覚悟が必要です。
自分の役に立つか微妙である
転職イベントが皆さんの役に立つかは微妙です。理由は、何の目的を持つかで得たい情報が異なるからです。例えば、キャリアアドバイスを受けたいのであれば、キャリアアドバイザーで充分ですので、キャリアセミナーを受講する必要はありません。重複する内容をセミナーで受けることになるからです。このように、目標・目的に応じて、どの選択肢が有効かは考える必要があります。
転職活動中がバレる可能性もある
転職フェアに現職の企業が参加しているかは確認すると思いますが、偶然同僚に出会うことは往々にしてあります。同僚ですので現職に伝えることはないと思いますが、関係会社に見られていた場合、何からのリークなどはある可能性があります。通常の感覚を持った人事であれば、そんなことを言わないと思いますが、「〇〇さんを転職フェアで見かけましたよ。」等と言ってしまう関連会社の社員や人事も一定数いるでしょう。そんなリスクがあることは念頭に置いておきましょう。
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転職イベントの企業側の目的
転職イベントには目的があります。それぞれの目的を知ることで、これからのイベント選びの参考にしましょう。
【企業側の目的】
・転職フェアの目的
・転職セミナーの目的
転職フェアの目的
転職フェアには企業側の目的があります。企業を知って頂く機会であり、人材を応募へ誘導する機会です。出展費が約100万円前後ですので、その場で多くの方を獲得できれば、それだけで有効な場となります。そのため、優秀な人材と多く触れ合いたいと思っています
転職セミナーの目的
転職セミナーには企業側の目的はありません。転職エージェントのオプション的な要素が強いため、選考に直結することなどはありません。セミナー講師が企業の方で接点を持つことはできますが、転職活動には直接的に影響しませんので、早急に転職だけを考えている方にはあまりメリットが高くないと思います。
転職イベントの活用方法
転職イベントの活用方法をご紹介します。いずれのイベントについても、限られた時間の中にどこに時間を割くが鍵となりますので、目的意識を持った行動を行いましょう。
【転職イベント活用方法】
・転職セミナーは講師やテーマに興味があれば参加しよう。
・転職フェアは目的を持って厳選して参加しよう。
転職セミナーは講師やテーマに興味があれば参加しよう
転職セミナーは直接的に転職活動に影響する内容ではありません。面接対策やキャリアセミナーは、キャリアアドバイザーのフォローを受ければ十分です。そのため、講師やテーマに興味を持ったイベントだけに絞って参加しましょう。個人的には、あまり参加しても意味がないと思っていますが、テーマが組織作りのような講演の場合、外部で受けるとお金が発生しますので、この機会に知見を得ることは重要だと思いました。いずれにしても、参加しても月1回程度に収めることをした方が良いと思います。
転職フェアは目的を持って厳選して参加しよう
転職フェアは企業を知れる良い機会です。しかし、あまり多く参加してもダブりや、余計な選択肢が増えることになり、逆に時間を多くとられることになります。そのため、何のために転職フェアに参加するかを明確にしておくようにしましょう。
まとめ
転職イベントの活用方法をご紹介しました。転職活動を早く終わらせたい方にとって、転職セミナーはあまり効果がないイベントですが、転職フェアは参加しても良いと思っています。折角の転職活動ですので、ある程度候補の中から検討はしたいと思いますので、多くの企業を知れる場はとても有効だと思います。