転職エージェントに登録すると、多くの転職セミナーがご案内されます。転職活動に直結するセミナーから、様々なテーマの講演会まで幅広いコンテンツが整えられています。個人的には、転職活動を早急に終わらせたい方にとっては、転職セミナーに参加することは無意味だと思っています。なぜなら、参加するには時間がかかりますし、表面的な知識の紹介で終わってしまい、実践で役に立つとあまり思えないからです。とは言っても、転職セミナーに参加する意味もありますので、これから、転職セミナーの活用方法と参加メリットと参加デメリット、目的や注意点をご紹介します。
【この記事で伝えたいこと】
・転職セミナーは興味があれば参加しよう。
・転職セミナーに参加する必要はあまりない。
・目的意識を常に持とう。
Contents
転職セミナーとは
転職セミナーとは、転職エージェントが主催する面接対策、キャリア論、テーマ別講演会等のことです。転職活動に直結するセミナーから、仕事に関わる様々なテーマの講演が行われます。面接対策について考えますと、キャリアアドバイザーからは模擬面接で実践的な対策を受けることになりますが、転職セミナーでは大枠の概論等を学び、全体像と目的などを把握することになります。つまり、転職セミナーは抽象的な概念を学ぶ機会となります。そのため、必ず転職セミナーを受けて終わりにせず、実践までを経験することが重要になります。特に、テーマ講演を受講した場合、身近で何が実践できそうかを考え、それを試してみることが大切です。評論家で終えず、当事者として自分の武器に変えることをしましょう。
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転職セミナーに参加するメリット
転職セミナーに参加するメリットは、「知見を広げる」目的であればあります。様々なノウハウや事例を知ることができるからです。しかし、詳しくは参加デメリットでもお話しますが、転職活動だけを早く取り組みたい方にとっては不必要です。なぜなら、キャリアアドバイザーのサービスで転職活動自体は進めることが可能だからです。前提として、あくまでオプションであることは念頭に置きましょう。
【転職セミナーに参加するメリット】
・転職ノウハウや事例などを知れる。
・様々なテーマを学べることで視座が高まる。
転職ノウハウや事例などを学べる
転職ノウハウなどは転職サイトでも学ぶことはできますが、転職セミナーなら重要な部分を効率的に得ることができます。散らばった情報を流れで学べることは理解しやすいですし、大切な部分を絞ってくれていますので、無駄な情報に時間を使わないですみます。また、転職活動以外の知識も学べるため、視野が広がります。幅広く転職活動を捉えられるようになりますので有益です。
様々テーマを学べることで視座が高まる
キャリアアドバイザーが提供している内容は実践的です。そのため、何故なのかという視点で物事は見にくいです。それとは対照的に、転職セミナーは概念的な内容で全体像を説明してくれます。そのため、視座を高く持ち転職活動が進められます。例えば、転職理由の回答対策では、キャリアアドバイザーは答え方についてアドバイスをくれます。それに対し転職セミナーでは、転職理由が聞かれる意図、何故皆さんが転職を考えたかのきっかけの深堀方法などを解説してくれます。つまり、視野深く転職活動を捉えられるようになりますので有益です。
転職セミナーに参加するデメリット
転職セミナーはオプションの部分になります。転職活動だけを進めたい方にとって、メリットはありません。時間だけを浪費することになりますので、利用する場合は何かしらの目的意識が必要になります。
【転職セミナーに参加するデメリット】
・多くの時間をとられる。
・実践的な内容をあまり学べない。
多くの時間をとられる
転職セミナーは長い講座だと1日近い時間を費やすこともあります。1日を費やす価値があるかは見極める必要はあるでしょう。また、セミナー受講は疲れます。人の話を聞き続けるのは辛いので、耐えられる程、興味のなる講座を厳選することが大切です。
実践的な内容をあまり学べない
個別事情の転職活動において、直接的に効いてくる内容はあまり学べません。皆さんの経歴や狙う企業も違うため、個別の選考対策としては有益でないです。表層的な概念を学ぶことになりますので、実践的な内容を得たい方は参加を見送った方が良いでしょう。
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転職セミナーの目的
転職セミナーに、企業側の目的はありません。転職セミナーは、転職エージェントが提供するサービスです。そのため、キャリアアドバイザー機能などに付随したオプションサービスになります。極論、転職対策はキャリアアドバイザーで充足できますので、あまり意味はないです。しかし、何故、このようなサービスを続けているかと言うと、より深く転職活動を知っていただき、転職を成功させるためのノウハウをしっかり対策したいことと、知見を拡げるサービスを多く用意することで他エージェントサービスと差別化したい目的があります。やはり、転職エージェントもサービスの充実で、転職者を囲い込みたいと考えております。様々なコンテンツを用意することで訴求効果を狙っています。纏めると、皆さんの選考企業などへの影響は特にないので、皆さんが参加目的を持つことが大切になります。
転職セミナー活用方法
転職セミナーの活用方法をご紹介します。重要なのは目的意識を持って受講することになります。
【転職セミナーの活用方法】
①興味のあるセミナーを抜粋しておく。
②学ぶ目的を明確にして、厳選する(月1回程度)。
③受講後は、実践で何が活用できるかを纏める。
④学んだことを実践してみる。
⑤実践した結果を纏めて完結させる。
月1回程度の割合で、転職セミナーは厳選するようにしましょう。理由は、転職することよりも転職セミナーに参加することが目的になってしまうからです。また、受講後は必ず学んだことを実践することまで行いましょう。実践しない限り、セミナーで得た内容は身に付かないからです。行動をして自分の血肉にするようにしましょう。ただの知識で終えていては、時間を費やして転職セミナーに参加した意味がなくなります。セミナー資料は受講のメモと、学んだことを実践した結果までを纏めて完結します。この意識を持つか持たないかで、転職セミナーの価値が大きく変わります。
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転職セミナーの注意点
転職セミナーの注意点を以下でご紹介します。ポイントは、参加した知識を必ず自分で纏めておくことをしましょう。
【注意点】
・講師の言うことを全て鵜呑みにしない。
・自分で考えて、内容を消化しよう。
講師の言うことを全て鵜呑みにしない
講師の言うことは一般論が多いです。つまり、大体当てはまることが言われます。皆さんの転職活動は個別事情要素が大きいため、自分で情報を見極める必要があります。例えば、面接対策において、過去の実績を数字と共に自己PRすることを言われますが、営業職種では当てはまりますが、スタッフ系の場合効果的とは言えないです。スタッフ系の場合、数字の効果よりも経験の幅、経験の深さなどが見られるからです。人事の場合、1万人の給与計算をしましたでは全く響きません。その文字数に他の業務を書いた方が効果的となります。
自分で考えて、内容を消化しよう
転職セミナーで得た知識は、自分の言葉で説明できるように消化しましょう。転職セミナーで、「そうなんだ」で終わらせていては意味がありません。そこからどのように繋げていくか、自分の言葉にして伝えられるまでにして、それが本当の知識になります。ご意見番になるようなことにならないようにしましょう。
まとめ
転職セミナーは余裕があれば参加するスタンスでいましょう。転職エージェントは参加を促してくる場合がありますが、忙しい皆さんの時間を費やしてまで、参加する価値があるかは微妙です。また、仮に参加することを決めたら、自分の血肉になるまで内容を消化しましょう。セミナーはどうしても受け身になりがちですので注意してください。